夕方に仕事を終え、今日はサクっと食べて早く寝よう。わいわい飲むのも良いし、鮨を味わうのもいい。だが、今日は落ち着いたところで飲み食いしたい。
そんな気分で向かったお店はこちら
店名:えにし
六本木交差点からミッドタウン前の信号を曲がり、ラウンジが連なるビルを通り越した裏路地にある一軒家の焼鳥屋さん。
キレイな内装と渋い焼き手の店主。今日の気分にピッタリだ。
まずはビールを頼み、お通しの大根おろしに醤油をかけスタート。
焼鳥屋のお通しで出てくる大根おろしってたまに食べたくなるよね。
串は9本(3200円)のお任せを頼む。串が出てくるまでのつまみとして、とりわさ他をチョイス。賑やかなイメージの焼鳥屋とは違って、今日は他の客がそれほどいないせいか全く騒がしくない。よろしい。今日はまさにこれを求めていた。
つまみとビールで胃のウォーミングアップを進め、串を頂く準備ができた頃に最初の串、ささみ登場。
中が少し半熟になっているささみにワサビや柚子胡椒を添えて頂く。美味い。
次にねぎま。
ねぎまと言いつつ、こちらのねぎまのネギは1挟みで、シシトウが代わりに挟まれている。鶏肉とネギの相性は既知の通りだが、シシトウがあるとまた違った美味しさ。ほのかな苦みと鶏肉の旨味がよい。
3本目、軟骨
ギッシリ軟骨な串は好みではないが、このように肉肉軟骨肉というスタイルはバランスがよく美味しい。
ほど良い硬さと楽しい食感。
4本目、砂肝
ジャクジャクとした歯切れのよい食感と強めの塩加減が酒に合う。酒好きにはたまらない串だね。
5本目、ぼんじり
カリッカリな表面の中のジューシーな脂。焼き加減が絶妙で一口ごとにビールや日本酒を飲みたくなる。
6本目、銀杏
箸休めの銀杏。苦いような甘いような、独特な味がいい。焼き加減もちょうどよく、プチンと噛み切ると少しトロミを感じる。
7本目、つくね
硬めなのか、柔らかめなのか、軟骨が入っていたりいなかったり、卵黄につけたり、タレで食べたり塩で食べたり。
お店によって様々なつくねだが、えにしさんではシンプルに細め、やや硬め、塩。自信を持って「これがつくねだ」と言わんばかりのシンプルさと完成度の高さ。ストレートにつくねを味わる1本。
8本目、レバー
ここまでオール塩で来たところへタレレバー。中はややトロリとした焼き加減で臭みもなく美味。タレも美味しい。
9本目、手羽先
皮を火力MAXでパリっと焼かれた皮、皮下脂、肉を一緒に味わう。少し強めの塩加減の手羽先に無心でむさぼりつく。
手の汚れなんか気にせず、手で持ってしゃぶりつく。
以上でお任せ串は終了。追加で2本ほど頼み、〆は焼きおにぎりを。
じっくりと焼きあがるまでの間につまみと酒を平らげて、〆前の〆酒を追加注文。
表面が香ばしく、醤油のいい香り漂う焼きおにをパクっと食べてご馳走様。
塩の串を中心にシンプルで美味い串が食べられて満足。落ち着いた雰囲気も良く、串の提供スピードも速くて非常によかった。酒に合う美味い塩串をしっぽり食べたい時にお邪魔したい、良き店。
ご馳走様でした。