どうも皆さん、こんにぢは。いががお過ごすだびょんか。こぢらは今日も元気だ。少す寒ぐなって来だはんでより一層お酒飲みだぐなりますね。すばれる日さ飲む日本酒、最高だね。
どうも、GOEMONです。
津軽弁に変換するサイトで変換してみたのだけど、ちゃんと変換できているのだろうか。すばれる日さ飲む日本酒、この韻の踏み方、好きです。
さて、今宵は荒木町にあります青森に並々ならぬ愛情を注ぐ郷土料理屋さんに行って参りました。
りんごの花
東京都新宿区荒木町11-24 荒木町エーシービル 1F
営業時間
月~土:17時~23時30分(L.O 22:45)
定休日:日曜日
青森出身の代表と店長さんの青森愛溢れる店のコンセプトはHPに載っているので、ぜひ興味のある方は一読して頂きたい。「青森県の第1次産業を活性化し、魅力ある県にしたい!」という青森県庁並みの想いでこの「りんごの花」を営んでいらっしゃいます。
拙者、埼玉出身ですが埼玉をどうこうなんて思ったことがなかった。埼玉のこともあまり知らないし、マンション多くて深谷ネギあって浦和レッズと大宮アルディージャあるぐらいしか知らないほどの地元無頓着なのだが、この店ではひしひしと伝わる青森愛はもちろん、地元に興味はないのに青森にはちょっと興味を持ってしまうほどの料理がたくさん。てなわけで入店。
伺ったのは平日の夜、ちょっと早めの時間帯。いつもの如く10分前ほどに電話をして、ひとりで入れるか聞いてOKが出たのですぐに向かう。新宿通り側から荒木町エリアに入ると曙橋側の一番奥に「りんごの花」はある。
外から見ると、店内にはちょうちんがぶら下がっていて、一見何の店わからない。笑
店内に入りカウンター席へ座る。先客はテーブル席の方に2組ほどで、カウンターは拙者のみ。最初はビールを頼み、馴染みのない品名が並ぶメニューに目を通す。
ビール
ぷはぁ!!!
っと、美味いビールを流しこみながら、メニューの端から端まで読み漁る。食べたことのあるものに近いものもあれば、品名と写真からはどんな味がするのか予想が付かないものまで色々ある。
ん〜、と長いこと悩んでいたが、とりあえず人気のものから攻めることに。
お通し 野菜スティック
注文をしようとしたところで、お通しの到着。いわゆる野菜スティックのような生野菜たちなのだが、もちろん青森の野菜だそうだ。
大根とカブ?みたいなのと、かぼちゃみたいな黄色の野菜。普段こうやって生で食べることの少ない野菜たち。
この野菜たちは酒粕のマヨを付けていただく。注文の品が届くまでボリボリと野菜を食べてみる。美味い。
水水しく、甘み感じるお野菜。セブンの野菜スティックをたまに買って食べるが明らかに「りんごの花」の野菜は美味い。セブンのも美味いけど、これは中々のレベル。
マヨでなく、塩とかでも美味そうだ。
あんずの梅干し
いくつか頼んだうち、最初に来たのがあんずの梅干し。見た目は完全にプルーン。見た瞬間はちょっと違ったか、と思ったが食べてみるとこれがまた美味いし、ちゃんと梅干し。
噛んだ瞬間はあんずの甘みと風味がするのだけど、中心部に到達すると梅の酸味が来る。甘酸っぱくて美味しい。
これをチミチミ食べて、ビールを飲むといい感じ。
八戸前沖さば冷燻
こちらは青森の郷土料理。青森は八戸前沖さばの冷燻。
八戸前沖さばは青森の八戸漁港で水揚げされるブランド沖さばだそうで、これを冷燻にしたもの。冷燻は手間も時間もかかるのであまり都内の店で見かけることはないのだが、さすがは青森愛。
寒い地方ならではの調理法をしっかりと荒木町で実践してくれる。そして、これがまた美味い。しっとりレア状態で燻製の香りもしつつ、冷燻ならではの美味さが絶品。
これは酒がススムし、いくらでも食べれてしまいそう。鯖の脂のノリも良いのだけど、刺身でも焼きでもなくこの冷燻で食べるってのがまた美味いんだろう。たまらん。
筋子納豆冷奴
続いてはりんごの花の人気メニュー、筋子納豆をかけてある冷奴。
冷奴ではなくご飯に乗せた丼もあり、その方が美味そうなのだが、それを食べるとお腹いっぱいになってしまいそうだったので冷奴に。
ところがどっこい、こいつは白米に負けないぐらい、冷奴にもめちゃくちゃ合う。筋子の塩辛さに納豆が相まって美味。
筋子納豆の美味さはもちろんながら、豆腐の万能さにも驚かされつつ、一瞬でぺろり。ここに来たらマストな一品。
純米吟醸 陸奥八仙 新春祝酒
ここらで日本酒も。お正月明けに伺ったので、新春祝酒。初めて飲む銘柄。しぼりたてをそのまま瓶詰めしているとのことで、しゅわしゅわと炭酸が少し感じられる。
フルーティーな香りを楽みながら口に含むと、甘みに旨味も感じられながらも、微炭酸の清涼感でさっぱり、美味しい。
あんこうのとも和え
これまた普段見かけない料理、あんこうのとも和え。
郷土料理の店に来ると普段食べれない新しいものが食べれて楽しい。あんこうのキモと身と皮を和えたものらしく、お酒が進む珍味系の味。鯖へしことかに近い味に味噌と皮の脂が加わってるような味だろうか。
皮の部分が脂がのっていて甘めなのだが、肝と味噌の濃い味にちょうどいい塩梅で中和してくれる。白身はこれだけ色々混ざっている中、しっかりとした味を感じられる。青森、美味い。
特別純米 作田 生酒
あんこうのともあえと筋子納豆でガンガン日本酒が進んでしまう。続いても青森の日本酒。
香りは控えめでかなり軽めでスッキリとしたキレ。拙者は先ほどの方が好み。
このタイミングで最初に食べたあんずの梅干しを1つおかわりして、梅干しを食べながら日本酒を飲んだのだが、これが合うこと合うこと。おすすめ。
弘前いがめんち
最後はいがめんち。「いが」はイカのことらしく、ゲソを叩いて野菜やら小麦粉やらを混ぜた揚げたもの。青森のさつま揚げといったところか。
周りは香ばしく揚がっているが、中は見た目からは想像できぬぐらいゆるくふわっとした仕上がり。
イカの風味がぶわっと香り、噛むとイカの旨味が来るのはもちろん野菜が所々に確認できる。なんの野菜かは判別できなかったがこれまた美味い料理。
いつもの拙者の食べっぷりではこの美味さならもっと食べれそうなものだが、冷奴がかなりボリューミーでここでフィニッシュ。
いやはや、初めて青森料理をちゃんと食べてみたが全部美味しかったし、初めて食べれるものもあって楽しい晩酌でした。
定期的に通って青森料理を楽しみながら、覚えたくなる、そんな青森愛溢れる良いお店でした。
ではまた!
りんごの花 (郷土料理(その他) / 曙橋駅、四谷三丁目駅、四ツ谷駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.7