有名な鮨屋、ブランド鶏が食べれる焼き鳥屋、行きつけなお洒落なバー、隠れ家のような勝負店。男は女の子を誘う時のためにいつだっていい店を探している。そんなポートフォリオの中に一つは入れておきたい粋な店、今日はそんな店を紹介したいと思う。
どうも、グルメブロガー改め恋愛研究ブロガー、GOEMONです。
という冗談はさておき、六本木は芋荒井坂を降り公衆便所と赤札屋があるあの角、六本木でよく飲む人ならだれもが一度は見たことのあるこちらの提灯の店。
あぶらや
東京都港区六本木5-9-23
営業時間:よくわからないけど2時ぐらいまでは確実にやっている。たまにそれ以降もやってる気がする。
定休日:基本的にはないはずだけど、やってない日もある気がする。笑
あ~あそこか!なんて思った人はぜひ最後まで読んでみてください。気になってはいるけど、どんな店かわからない。って人は多いと思う。無論、拙者も初めていくまでは高そうな雰囲気もあるけどレトロな安居酒屋の可能性もあるしどうなんだろ、という感じだった。
初めていったのは3,4年前のお正月明けの1月4日やら5日やら。正月は飯難民になりがちな六本木でまた今日もココイチかすき家かコンビニか…と思いつつすき家へ向かう手前、提灯が光ってる。今まで入る勇気が無かったがついに今日がその日か、と勇気を出して入ったのを覚えてる。それからというものお嬢と行ったり、仲良くなったお客さんとサシ飲みに使ったりと定期的に行っているお店のひとつ。
さて、この日は土曜日の夜。お洒落はしたくないけど、美味い店で日本酒も飲みたい。そんな時に気軽に使えるのが「あぶらや」。短パンにUT、クロックスで伺う。店内はコの字型のカウンター10席程度にお座敷のテーブル席。
THE・大将なおっちゃんが今日もチビチビと飲みながらカウンターの中に立っている。他のお客さんは六本木のクラブのママさんとキャストの方と思われるペアと近場にお住まいと思われるお兄さんがソロ飲み中。
席についてビールを頼み、壁に貼ってある今日の逸品たちに目を通す。良いランナップだ。
柿の白和え
ビールと共にお通しの到着。今宵は柿の白和え。早速渋い。甘く熟した柿と豆腐のまろやかさ、大人やな。好きでも嫌いでもないが、大人だ。
メニューとカウンターに置いてある野菜や鮮魚たちからいくつか注文。
カツオの刺身
まずは刺身から、今宵はカツオ。鮨屋クオリティを求めてはいないので十分に美味い。ビールとカツオ、良い。ちょっと久しぶりの訪問だったのだがお嬢と拙者を見て「まだ続いてんだなぁ。長いな。若いからすぐ別れるかと思ったのに。だはは」と今宵も調子がよろしそう。
アスパラガス
良い感じのアスパラが置いてあったので焼いてもらい塩で頂く。天ぷらにもしてくれるのだが、シンプルに焼き。こういう居酒屋ってなぜかアスパラ頼んじゃうね。この甘み、美味い。
茄子味噌田楽
続いてはナスの味噌田楽。もはや原型をとどめぬほどトロットロに焼かれたナスに甘じょっぱい田楽味噌、胡麻に刻みネギ。アッツアツで火傷しそうになりながらもフハフハとウマウマ。
ちょびっとずつ食べてはビール、ビール。至福のひと時。
ナスを食べ終わった後に皿に残った味噌を箸ですくってひとなめ。これだけでビールが進む。
タラの白子
白子も今日はあるよ、とのことなので白子も。ふぐではなく、タラの白子。
焼き、天ぷら、ポン酢どれでもOKだがこちらもシンプルにポン酢で頂く。ふぐの白子のような濃厚さはないけれど、これはこれであっさりとさっぱりとしていて美味い。
ぷちんとはじけてとろ~り。
ここら辺から日本酒をいくつか頂きはじめ。この日は四国の日本酒を上から順に飲んだのだが酔っぱらって写真もメモも取らず何を飲んだか不明、無念。
さわらの西京焼き
焼き物も何か食べたいのでさわらを西京焼きで。ブリの照り焼きも食べたかったがこの日はブリ無かったようで。
そのまま食べてももちろん美味しいし、大根おろしをどっぷり乗せて食べても美味い。これまた酒が進む。皮までぺろりと食べる。
焼き魚の皮、拙者大好きなんです。残している人はください。
蛤の潮汁
刺身も焼き物も頂き、酒も回ってきたところで汁物も。今宵はハマグリの潮汁。ハマグリの出汁がうんまい。余計なものは入れずにハマグリに任せておけば間違いなし。
お腹にじんわり優しい味。これで〆への食欲が再復活。
肉じゃが
カウンター上に置いてありずっと気になっていた肉じゃが。誘惑に負けてついつい追加で注文。いつも置いてあるレギュラーメニューながらいつでも食べれるからいいか、と思い一度も頼んだことがなかったかも。
優しい味付けでジャガイモぽくぽく。お酒入ってるともう少し濃い味付けが欲しいかもしれない。
海老しんじょう
〆の飯前にもう1品少しだけつまみたいと思い、海老しんじょう。ふわっと仕上がりで海老の風味と出汁が効いてて美味い。
あとちょっとだけつまみたい時に最適。こういうつまみが置いてある店は好きになっちゃうなぁ。
鮭と山菜のわっぱ飯
お待ちかね、〆のわっぱ飯。これを最後に食べなきゃ勿体ない。食べすぎ飲みすぎでこれを食べずに帰るのは絶対に避けなければならない。それぐらい大事な〆のわっぱ飯。
だいたい2種類置いてあり、今宵は鮭と山菜のわっぱ飯。わっぱ飯は新潟県の郷土料理らしく、わっぱに出汁と山菜とその他具材を入れて蒸しあげたご飯。これがめちゃくちゃ美味い。
出汁が聞いたご飯に鮭のほぐし身の塩っけ、山菜のあの風味とアクセントが絶妙。これを最後に食べるともうリピート確定。普段九州料理の店に行くこともなかなかないし、行くとしてもカツオの藁焼きとかでわっぱ飯が置いてある店と出会わないから、拙者にはわっぱ飯が食えるだけでも貴重なお店。
大根の皮
最後にお会計をお願いするとサービスで大根の皮のおつまみと空いたおちょこに日本酒どばどば。バリボリとつまみながら「最近全然来なかったじゃねーかー。別れたから来ないのかと思ってたよ。だはは」なんて話ながら楽しい飯をフィニッシュ。
こじんまりとしてるし、お洒落な店ではないし、安くもないけれど良いつまみと豊富な日本酒、大将の人柄もあり芋洗坂近辺の飲み屋のママさんやそのお客さん、昔からの常連さんが多くいつも賑わっている印象。
気の知れた友達やちょっと仲よくなった女の子と落ち着いた雰囲気で日本酒飲みながらつまむには最強。定期的に通いたくなるちょっと通な居酒屋です。ご馳走様でした。
ではまた!
あぶらや (居酒屋 / 六本木駅、六本木一丁目駅、麻布十番駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5