四ツ谷で飲み始め早8年、住んだことはないものの多い時では週2,3飲みに行っていたし今でも週1では飲みに行く。しかしながら、四ツ谷三丁目/荒木町エリアへは6年半も行ったことがなかった。

どうも、GOMOENです。

荒木町は良い店が多いとは知っていたものの、大人な街で初見には厳しい店が多いだろうという妄想がありずっと行かず。しかし一度行ってみると多くの店はそんなことなく、美味いのはもちろん酒飲みにピッタリな店がたくさんある。しかも、一人で入りやすい店が多くて拙者のような約束嫌い、一人行動大好きっ子にはたまらない街なのだ。

そんな街で拙者が今宵伺ったのはこちら。

つくね ちょうちん - 焼鳥 おがわ

焼鳥 おがわ

東京都新宿区荒木町9-1 ウインド荒木町 1F

営業時間:17:00~24:00
     日曜営業
定休日 :月曜日

新宿通りから車力門通りに入ると奥の方、荒木公園の曲がり角のちょっと先にあります。入口がそれほど目立たないので初めていくとスルーしてしまうかも。伺ったのは平日19時前。10分ほど前に電話して入れるとのことだったので直行。

店内は焼き場をL字に囲むような長いカウンターのみ。後ほど予約が入っている席が多いようで空いている1人分の席へ着席。店内には数組すでに飲み食いしており30~40代の男性とややそれより若い女性でデートという組み合わせが多いようだ。仕事仲間で使っているような方はあまり見かけない。

さて、「おがわ」は3つのコースがあるのでどれにするかをまずは決める。

「焼鳥フルコース」:5,000円
前菜、刺身盛、サラダ、本日の一品料理、白レバーパテ、串7本、ご飯物、お新香、鶏スープ、手作りデザート

「焼鳥ハーフコース」:3,500円
前菜、サラダ、白レバーパテ、串5本、お新香、鶏スープ、手作りデザート

「焼鳥おまかせコース」:固定料金不明。串をストップというまで出してくれる。
前菜、サラダ、串(ストップまで)、お新香、鶏スープ

拙者はデザートはいらず、串をたくさん食べたいのでおまかせコースにてお願いする。コースとビールを伝え、晩酌スタート。

天涯 てんや ビール

天涯(てんや)

「おがわ」の生ビールは2種。まずは天涯。日本の馴染みのビールよりも茶褐色の濃いこちらのビールは「じっくり仕上げた長期発酵仕上げ」で「ロースとした麦芽の香ばしさ」があるとのこと。拙者、ベルギービールが大好きなのだが色合いはレッドビールにやや近しいものの酸味などはなく、アルコール以上にやや重めで後味にロースト感が残る感じ。1杯目は後述するもう1種がオススメ。

1汁2菜 - 焼鳥 おがわ

一汁二菜

まずは前菜、1汁2菜。左下はあっさり控えめなお浸し、右は鶏皮の煮込みのようなものでこちらも控えめな塩味付け。そして上が濃厚な白湯スープ。この白湯スープがめちゃくちゃ美味しい。

濃厚白湯スープが美味いと評判のラーメン屋よりも濃厚かつハイクオリティでこれだけ飲んで飯食えそう。自宅だったら確実に白飯か生麺を投入してがっつくやつ。

白穂乃香(しろほのか)サッポロ ビール

白穂乃香

前菜でビールをすでに飲み干してしまい、もう1種の白穂乃香を注文。こちらは名前からも見た目からもホワイトビールっぽい。

飲んでみるとやはり。フルーティーで飲みやすく、さっぱりとしている。泡もきめ細かく美味い。調べてみるとどうやらサッポロビールが品質管理保持契約なるものを結んでいる特定の店にしか提供していないらしく、一定のクオリティーの店にしか置いてないようだ。

食べログの特設ページでは現在33店舗(おがわ が載っていないのでもっとあると思います)。

燻製盛り - 焼鳥 おがわ

燻製盛り

串はちょっと時間かかるのでおつまみで、燻製盛りを注文。通常時は3点盛りだが今日は2点とのこと。左がチーズで右が手羽。

チーズの燻製 - 焼鳥 おがわ

チーズの燻製

チーズはもっちりぷにぷにな仕上がりでプチンッと噛み切ると中はもっちもち。それほど燻製の香りはないが普通にウマい。

手羽先の燻製 - 焼鳥 おがわ

手羽先の燻製

手羽は皮目がパリッパリで中はジューシー。藁でいぶした香りがすごくいい。手羽の方はかなり強めな香りづけなのだが、これがビールと合う。焼き鳥屋でいつも手羽は最後に頼むのだが、序盤でこの美味さを味わってしまって最初の串のインパクトが心配になってしまうほど。

ささみ さび焼き - 焼鳥 おがわ

ささみ さび焼き

燻製を食べてしばし待つと串の登場、初手ささみ(ホロホロ鳥)。

中がしっとりと半生レア状態、塩を少々、ワサビをちょい乗せの1本目。美味い。

絶妙な火入れ具合、パサつきなどみじんもなく最強。ビールに合う。

刺身3点盛 - 焼鳥 おがわ

刺身3点盛り

もう1つ頼んでおいたつまみが到着。刺身3点盛りというメニュー名ながら5点盛りになっているというサプライズな1品。もはや5点盛りと書いた方が頼む人増えそうだ。

ささみ昆布〆 - 焼鳥 おがわ

ささみの昆布〆

まずはささみの昆布〆。歯切れのいい触感にササミながら昆布で〆られたこの子は深みのある味に。さっぱりと美味い。

胸肉のたたき - 焼鳥 おがわ

胸肉のたたき

レア状態の赤身、脂身から皮目はパリっと炙ってある。鶏の刺身の脂身はどうなんだろうと心配になったがそんな心配はいらなかった。

赤身部分はもちろん、皮目と脂身部分も美味い。淡泊な身だけでもなくパリっとした皮と脂身の組み合わせが非常に良き。

白子 ハツ 白レバー ほろほろ鳥内臓3種 - 焼鳥 おがわ

ホロホロ鳥 内臓3種

こちらは内臓3種。左下、白子。右下、ハツ。上、白レバー。この3種はホロホロ鳥の内臓とのこと。

これがとんでもない美味しさ。フグやタラの白子は食べてきたが、鳥の白子は食べたことがなかった拙者、一口食べて感動。とぅるんとした表面を噛み切ると上品で濃厚なあの白子感。美味すぎる。

ハツはコリっとザクっと歯切れて臭みもクセもまったくない。これまた美味い。

そして「おがわ」の名物でもあるホロホロチョウの白レバー。串、刺身、パテで白レバーが有名なのだが刺身を最初に。パクリ。あぁ。パーフェクト。なにこれ。美味すぎ。間違いなく今まで食べた白レバーの中で一番美味い。

さっと下の上で溶けてしまう融解度、じんわりと白レバーの甘みが舌に広がりつつもくどさもクセもなくあっさりと消えていく。どうなっちゃってんだろ拙者の舌。幸せ感じすぎてこの後ダイジョブ?的な感じ。拙者口内幸福度調査でこの飯に影響が出そうなぐらい美味い。

酒一筋 純米大吟醸 田村

酒一筋 田村 純米大吟醸

ビールがどんどん無くなり、串1本に対してすでに3,4杯を平らげてしまったため、串の腹を残しておかなねばならぬということで、日本酒へ。岡山の利守酒造の「酒一筋」の純米大吟醸 田村。

「おがわ」にはワインも色々と揃えてあるようですが、拙者飯時にはビールか日本酒派なので日本酒を。これまた良い日本酒を置いてあります。旨みが強く感じられるものの透明感もあり余韻がくどくない。全然食べてないのにもう酔っぱらってきている。

金針菜 - 焼鳥 おがわ

金針菜

日本酒をちびちびしながら刺身をつまんでいると2本目の到着、金針菜。焼鳥屋で野菜串と言えばやはり金針菜が欲しい。素朴な甘みがなんとも美味い。

小ぶりなものを10本刺し。金針菜について詳しくないのだが、小ぶりなのと大ぶりなのはやはり野菜なので若そうな小さめが美味いのだろうか。気になる。

白レバー - 焼鳥 おがわ

白レバー

3本目にして来ました、白レバーの串。こちらもホロホロ鳥。

とろっとろで凄まじく濃厚。食べた瞬間なんじゃこりゃレベルの美味さ。刺身も美味しかったが焼いた白レバーもまた美味い。これだけ食べに来ても満足して帰れるレベルの一串。

う玉 - 焼鳥 おがわ

う玉

4本目、う玉。

こちらも中は半生な火入れ具合で口に放り込んで玉子を潰すと黄身がぽくぽくトロリと良い感じ。

普段であればこれもめちゃくちゃ美味いのだろうが、白レバーの美味すぎるインパクトで印象があまりない。笑

サラダ - 焼鳥 おがわ

サラダ

ここでサラダ。サニーレタス、トマト、きゅうりというシンプルなサラダ。いったん白レバー脳をこれにて解除。トマトでさっぱり。

砂肝のつくね - 焼鳥 おがわ

砂肝のつくね

5本目は珍しい砂肝のつくね。こんがりと焼かれた棒つくね、塩で頂く。お好みで粒マスタードも可。

これまた美味い。コリコリと所々砂肝の食感と弾力が感じられたと思いきや、噛めば噛むほどジワジワと旨味。普通のつくねと比べるとしっかりとした肉感でジューシーさはやや薄れるものの噛めば噛むほど美味い新しいつくね。美味い。

さえずり - 焼鳥 おがわ

さえずり

6本目、さえずり。食道など気管あたりの希少部位。美味い焼鳥屋でも置いてあるところは限られるのでなかろうか。「おがわ」さんでも日によっては無いかもしれない。

皮のような食感の後にコリコリとした軟骨のような食感。クセもなくこれまた美味い。塩で食べるおつまみ系な串。お酒好きにはたまらない。

ししとう - 焼鳥 おがわ

ししとう

7本目、ししとう。金針菜とシシトウ、緑のお野菜シリーズ。こちらはシンプルにししとうそのもの。口直し。

ふりそで - 焼鳥 おがわ

そり

8本目、来たぞソリ。こちらも希少部位。

パリっとした皮目で香ばしさと食感を楽しんだつかの間、溢れんばかりの肉汁がじゅわ~っ。これがたまらなく美味い。

ちょっと強めに塩が振ってあるのだが、それに負けない肉の味の濃さ。皮の脂に肉の濃い味、さらには肉汁。めちゃくちゃに美味い一串。

白レバーと並ぶ拙者的ランク1位。

えんがわ - 焼鳥 おがわ

えんがわ

9本目はえんがわ。お鮨屋さんのヒラメのえんがわではなく、鳥のえんがわ。これまた珍しい希少部位。拙者は食べるの初めて。

皮よりも歯ごたえがあり、噛めば噛むほどジュワジュワと美味い。

手羽先 - 焼鳥 おがわ

手羽先

10本目、燻製でも頂いた手羽を串でも頂く。デートのお客様たちはお上品にお箸で食べようとしている方も居たが、拙者は一人。何も気にせぬ。

袖をまくり手で持ってかぶりつく。パリパリ皮目に中ジューシー。もうこのフレーズ何回使っただろうか。でもホントこれ。パリパリ、ジューシー、美味い。すだちを絞って頂くとこれまた良いアクセントになって美味い。

焼きチーズ - 焼鳥 おがわ

焼きチーズ

燻製でも頂いたチーズを焼きでも。こちらもプチンと歯切れて中はもちもり。

美味い、美味いが2つはいらないかもしれない。笑

焼きトマト - 焼鳥 おがわ

焼きトマト

11本目は焼きトマト。焼いて皮を取ったトマトはオリーブオイルと塩で味付け。

アッツアツなのでやけどに注意しながら食べる。ジュワっとアツアツ、良い口直しになる。

ぼんじり - 焼鳥 おがわ

ぼんじり

12本目、トマトでさっぱりした後に脂ガッツリなぼんじり。カリカリな表面の中はもちろんのことジュワジュワ美味き脂。もう何杯飲んだかわからないしお腹も苦しいのにこれまた酒が欲しくなる。

つくね ちょうちん - 焼鳥 おがわ

つくね と ちょうちん

13本目、ストップをかけラストの串はつくねとちょうちん。先ほどの砂肝とは違い、こちらはスタンダードなつくね、タレで頂く。

砂肝つくねも美味かったが、このつくねも美味い。そのままでも美味いが、つくねにかぶりついて、その後にちょうちんを口にいれてプチンと割れば口内では月見つくねが。

安居酒屋の月見つくねで美味いんだから、これが美味くないわけがない。めちゃくちゃ美味い。ラストの串にふさわしい美味さ。

なんやかんやで串13本とつまみ諸々、お腹いっぱいです。全部美味しかったが、中でも白レバーとふりそでは驚愕の美味さ。

フルコースやハーフコースも良いが、串で色々食べるのがオススメなのでお任せコースがイチオシ。ホロホロ鳥を食べれるのも珍しいし、これだけのクオリティーの希少部位をこの値段で食べれるのも素晴らしい。定期訪問確定のお店です(この回のあとすでに5,6回は伺っている)。

ではまた!

※※※閲覧注意※※※

大阪の動物園にホロホロ鳥が居たので撮影しました。可愛いですが、たしかに美味そうなボディをしています。悲しくなる方は下へスクロールせずブラウザバックしてくださいb

ホロホロ鳥

焼鳥 おがわ焼き鳥 / 四谷三丁目駅曙橋駅四ツ谷駅

夜総合点★★★☆☆ 3.7