土曜日に人形町での仕事を終え、人形町の仕事の日にいつも行く店に顔を出すものの満席で入れず。土日はやってない店も多いため、日本橋近辺で焼き鳥でも食おうかと何件か電話するもどこも満席。いやはや、土曜日の夜だってのに一人で入れる店もないのかい。

残すは神田か八重洲か。だんだんと飯を食って帰ることすら面倒になって来たが、とりあえず食べログで良い店を探しつつ東京駅方面へ歩く。全然食べたい店が見つからないまま東京駅までガッツリ歩いてしまい、もう八重洲地下街で適当に入ろうと決意。

すると赤坂でよく見る「三六」の文字が。赤坂見付の三六は立ち飲みなので入ったことがないのだが、いつも混んでいて人気なのは知っていた。これはもう入るしかないと思い尋ねるとちょうど1席だけ空きが。

三六 八重洲店
東京都中央区八重洲2-1 八重洲地下街 八重洲地下1番通り
営業時間
[月~日]
11:00~22:30(L.O.21:45)
日曜営業
引用:食べログ

ちょっぴり狭いカウンター席だが隣の人に詰めてもらい着席。店内は満席で女性店員ながら漢気溢れるカッコいい女の子たちが元気よく働いている。ビールをとりあえず頼み、メニューを眺める。荒木町の「まことや」で蓄えたやきとん知識を武器にお好みで頼もうかと思ったが知らない部位もたくさんあったので、結局5本をお任せで。それとつまみをちょいっと頼んで晩酌スタート。

やきとんは焼くのに時間がかかるので、最初のつまみは2,3つ頼んでおくのがオススメだ。まずは初手、ハツ刺しの燻製。

ハツ刺しの燻製 - 三六 東京駅八重洲店 やきとん

ちょっぴり厚めな切り分けのハツ刺し、いぶされた良い薫り。そのまま何も付けずに頂く。美味い。内臓の刺身を燻製に、そしてビール。大人やなワイ。ワイ、大人や。心の中で大人の階段に上った自分に酔いしれながら楽しむ。いいつまみだ。

続いて土手煮。ホルモンたっぷりでこいつは酒飲みにはたまらない美味さ。赤味噌の濃ゆい味、アッツアツなホルモン、そして刻みネギ。仕事終わりのビールと土手煮、間違いない。

土手煮 - 三六 東京駅八重洲店 やきとん

しばしつまんで待っていると1本目の串登場。

たんした - 三六 東京駅八重洲店 やきとん

まずはたんした。タンの付け根部分だからたんした。タンと舌というギャグではない模様。タンっぽい食感や味がすると思いきや、全くタン感はなく柔らかいし脂身もありジューシー。キリっと強めの塩コショウで頂くのが美味い。

2本目、3本目は喉軟骨と豚トロ。

喉軟骨と豚トロ - 三六 東京駅八重洲店 やきとん

ゴリゴリとした軟骨の食感の喉軟骨。喉軟骨自体の味はほぼなく、食感お楽しみ系。こちらも塩コショウが強めに振ってあり調味料でビールを進ませる作戦。

豚トロはお馴染みだが、やはり脂ジューシージューシー。これでビールが進まない訳がない。

シロとてっぽう - 三六 東京駅八重洲店 やきとん

4,5本目はシロとてっぽう。シロはやきとんの店では絶対に頼みたい鉄板部位。焼鳥の皮のような見た目だけど、シロは腸の部分。これまでの塩コショウ串とは違い、甘辛いタレで頂く。くにゅくにゅとした食感でシンプルな内臓系のウマさ。これが大好き。

続いてのてっぽうはシロとつながってる直腸らしい。こちらは塩で。シロと比べると脂も結構あり内臓感もある面白い部位。これまた美味い。

ここで最初にお任せした串5本が終わったので、追加で好みの3本を頼みつまみもちょいっと追加。

上ミノチャンジャ - 三六 東京駅八重洲店 やきとん

串第2段の待ち時間のつまみは上ミノチャンジャ。上ミノがやわらかくて美味い。思ったよりも結構辛くてこれまたビールが進む。ナイスなつまみだ。

クリームチーズの醤油漬け - 三六 東京駅八重洲店 やきとん

さらにもう1品、クリームチーズの醤油漬け。クリームチーズは味噌漬けが多いけど、醤油漬けもこれまた美味い。漬けでさらに濃厚になったクリームチーズと醤油としょっぱさが絶妙。

ちなみにこのクリームチーズ、注文したのではなく店員さんがサービスしてくれた。満席で焼き物に時間がかかっちゃっているのでということで、拙者と隣の一人飲みの兄さんにビール小グラスとつまみ1品をサービスしてくれたのだ。なんという気配り。こういうのされると、近場に来たら寄ってあげたくなっちゃうよね。

しばしチャンジャとクリームチーズでビールを飲み進めたところで追加の串の登場。

たんしたとコメカミ - 三六 東京駅八重洲店 やきとん

最初に食べた たんしたとコメカミ。1本目に食べて美味しかったのでたんしたをリピートしてみた。やはり美味い。たんした、ちょっとハマってる。

コメカミはその名の通りコメカミ部分らしいのだが、豚のコメカミってそんな肉取れるんだね。人間だとほぼ皮膚だからちょっと気になる。コメカミは淡泊な部位かと思ってたが、肉肉しく味も濃いしっかりとした肉質。やきとんって部位の名前から想像付かないのが面白い。

つくね - 三六 東京駅八重洲店 やきとん

そして最後はいつもの焼き鳥の如くつくね。三六のつくねは棒つくねにタレ、しっかりこんがりカリカリ焼きなスタイル。

中もしっかりな火入れでガシュっとジュワっとなつくね。これまた美味い。

つまみ4品、串8本、いつもであればもっと食べてそうなのだけど、意外とお腹いっぱいでこれにてフィニッシュ。非常に美味いやきとんでした。店も活気溢れ、店員さんの対応も素晴らしく、またリピしたくなる店でした。

ご馳走さまでした。

三六 八重洲店もつ焼き / 京橋駅東京駅日本橋駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5