刺身を食ってまずはビールを飲みつつ、珍味をつまみながら日本酒をちびちび、合間にがっつり肉も食らっちゃって、最後は汁物か美味いご飯で〆たい。そんな食いしん坊の欲求を全て満たしてくれる店が荒木町にある。
どうも、GOEMONです。
なんか今日美味いもの食いたいけど、鮨行くって感じでもないし焼き鳥って感じでもないし、割烹に行く気力もない。だけど色々食べたいんだが、中途半端なクオリティの店ならもう帰って家で食ってもいいかな。みたいな日がたまにあるのです。そんな日はゆったりアットホームな雰囲気で色んなものが美味しく食べれる店に行きたくなる。そんな店がこちら。
舟町一期
東京都 新宿区 舟町 5-25 TSIFUNAMACHI 3F
営業時間 :17:00~ (LO 23:00) 早閉め有り
定休日 :不定休(HPに記載)
初めて行ったのは昨年。荒木町新規開拓をしていた時に見つけた。それからは会食でも使ったし一人でふらっと入ったりもする。季節もののメニューも随時更新されるし定番の絶品メニューもあるし、日本酒もチョイスの良い品が常時揃っているので飽きがこない。
では、参る。
今宵は20時ごろのちょっと遅めな晩飯。赤坂の喫茶店で仕事を終わらせ、一期に電話したところ今から入れるということでダッシュで向かう。店は杉大門の奥側。ビルの3階なのでちょっとわかりにくいが店内は小ぎれいな和の雰囲気。カウンター数席にテーブルが2席ほど。
店内に入り、カウンターの端へ座ってまずはビール。
サッポロ 黒ラベル
グビっと一飲み。美味い。これのために生きている。
甲箱蟹の出汁
ビールを一飲みしたところですぐにお通し。今宵は香箱蟹の出汁スープ。
日によってスープだったり結構しっかりとした調理ものだったり、複数人で会食の時はなんと焼き魚(何だったかは忘れてしまった)を出してくれたりとバリュエーションがかなり豊富。
香箱蟹の出汁スープはあっさり目でお腹に優しい味。豆腐とわかめとネギと蟹の出汁。ほっこりと温まる。
一期はコースももちろんあるが、一人の時は自分のペースで色々食べたいので都度注文。
真鯛の昆布締め
まずはお刺身から頂く。初手、真鯛の昆布締め。
左右に分けて盛られており、これは他の刺身や魚のつまみもそうしているようなのだが、どうやら左右で部位を分けているようだ。
右側の3切れは淡白でシンプルな昆布締め。真鯛のほんのりとした甘みが美味い。白身の上品な美味さが実に良い。
左側の2切れはハラミに近い部位で脂のノリがすごい。真鯛とは思えぬジューシーな脂、しかしもちろんクドさはなくサラっと美味い。
じゃこやっこ
早めに来そうなメニューからはじゃこやっこ。お豆腐の上に、刻みネギ、糸ガツオ、じゃこがたっぷり。そこへゴマ油とおそらく出汁が少しかかっている。
じゃこやっこ
程よくやっこを混ぜてひとすくい。パクっと食べたらこりゃ美味い。
カリカリに炒ったジャコとやっこが絶妙な美味さ。家でも食べれそうなものだが、ちょっとした工夫でこんなに美味いつまみが出来るのか。鰹節ではなく糸カツオというのがまた良い。
お腹ペコペコで伺った時には絶対頼む定番になっているメニュー。
サバの燻製
お次はサバの燻製。かなり厚切りで4切れ。こちらも左右に分けて盛り付けされていて、右側は淡白な部位、左側は脂ノリノリな部位。
そのままか一味マヨで頂く。これまた燻した香りが非常に良くお酒がぐんぐん進んでしまう。
淡白な部位にはマヨ、脂ノリノリはそのままで食べるのがオススメ。
醸し人九平次 純米大吟醸 human 2017
ここらでビールが1本空いたので日本酒へ。まずは醸し人九平次。
日本酒も常時良いのが置いてある。日本酒は店主さんではなく、ホールにいつも居るお兄さんが色々と説明してくれるし好みを伝えると合うものを出してくれるので日本酒に詳しくなくても安心。
柔らか牛タン
拙者イチオシ、柔らか牛タン。一期はしゃぶしゃぶも人気なのだが、この牛タンも欠かせない。ヒレステーキのような分厚さながら、めちゃくちゃ柔らかく調理された牛タン。
お箸でスッと裂けてしまうほど柔らかい牛タンは口に入れて噛んだ瞬間に肉汁とスープがじゅわ〜っと流れ込んでくる。
おでんのガンモより汁出てくるんじゃないかってぐらい凄いジューシー汁の攻撃。
そのまま食べてもコショウが効いているので美味しいし、お好みでガーリックペッパーを付けて食べてもこれまた美味い。
ただ、このガーリックペッパーはかなり強烈なので気にする女性の方はご注意。拙者は全然気にしないので前半そのまま、後半ガーリックペッパー派。
これは猛烈に美味いので絶対に頼むべき一品。ちなみに写真の量はハーフサイズ。一人でフルサイズだとやや多いかもしれない。
サメ軟骨の梅和え
牛タンをガッツリ食べた所でお口直しのサメ軟骨。梅肉で和えたところに胡麻と糸カツオが少々。
コリコリと堅い鮫の軟骨の食感を楽しんでるとキュッ!と酸っぱい梅の味。これが胡麻と糸カツオの風味とよく合って、いい口直しなおつまみに。
しかもこれ日本酒に合う。梅で飲む日本酒、好きかもしれない。
ホタルイカの沖漬け
サメ軟骨とセットで出てきたホタルイカの沖漬け。
ちょっぴり味が濃ゆくてややこの日はブレ有り。でも美味い。
ホタルイカは沖漬けもボイルで酢味噌でも美味いしつまみとして優秀ですな。
ぬか漬けの土佐和え
サメ軟骨と沖漬けの後に最後の2品を頼んだが、ちょっと時間かかりますとのことだったのでさらにちょいつまみを追加。ぬか漬けの土佐和え。
大根、人参、きゅうりのぬか漬けに糸カツオと胡麻。自家製かわからないが漬かり具合もよく美味いぬか漬けにこの組み合わせ。
漬物大好きな人にはこれだけで日本酒を飲めてしまうようなちゃんとしたつまみ。美味い、美味いよ。
黒龍 大吟醸 龍
この前に三千盛というのも頂いたのだが撮り忘れ。こちらは定番の黒龍の大吟醸 龍。
濃厚な旨味を感じながらも重たさを感じさせないさわやかな口当たり。美味。
唐揚げ
こちらも外せぬ1品、唐揚げ。この日は最後の1本とのことで1本だけ頂いた。
チューリップ型の唐揚げで高温でカリっと香ばしく揚がった竜田感のある衣。一口食べるとカリッ!! いい音、そしてジュワりと肉汁。うんめぇ。
クリスピー感とジューシーさ、パーフェクト。赤坂「鳥よし」の手羽元唐揚げと並んで拙者的には2強の唐揚げ。
実は隣の席に居たおじさま方も拙者の前に食べてたんだけど、その方達も大絶賛。オススメ。
つくね味噌焼き
最後はつくねで〆る。ハンバーグのような形態の小判形のつくねには大葉味噌と荒く擦った炒り胡麻。
バーグのような見た目なのでしっかり目の火入れかと思いきや、箸でつまむと柔らかい。
食べてみるとなるほど。これはジューシー柔らか系のつくね。
つくねの肉汁と味噌のパンチに大葉の良いアクセントが良い。こりゃ美味いつくねだ。
最後まで美味いつまみで酒も進みすっかり良い気分に。今宵は飲み中心のつまみ構成だったけど、途中でつまむのを辞めて鍋でも飯でも良いし色々な楽しみ方のできる良いお店です。
今宵も美味くて大満足、ご馳走様でした。
夜総合点★★★☆☆ 3.7